椎間板ヘルニア 顕微鏡下手術とリリカ
なぜ顕微鏡下手術に?
元々、内視鏡手術を希望して一宮市の病院を頼って来ましたが、主治医の先生から顕微鏡下手術を勧められました。
ヘルニア手術を検討している方のうち、内視鏡手術を希望する事もあるでしょう。
ここで、それぞれのメリットデメリットを書いていきます。
- 手術の傷
内視鏡手術 2センチ〜3センチ
顕微鏡手術 5センチ〜6センチ
傷の大きさからすれば内視鏡手術の方がいいです。
- 術後の入院期間
内視鏡手術 翌日退院〜2日程度入院
顕微鏡手術 7日〜10日程度入院(抜糸後退院)
こちらも内視鏡手術の方が負担が少ないですね。
術後の痛みも少ないそうです。
さて、ここからが重要です。
- 手術の正確さ
内視鏡手術
単眼(片目)かつ、狭い術野(見える範囲)で手術。
両目が使えない事で、遠近感が掴みづらく、手術リスクが高い。
癒着が想定より強く、神経の入っている膜に傷がついた場合は、どうしようもなくなる。
緊急で大きな切開を行い、処置しなくてはいけない。
術野が狭い為、見えないエリアでの異常に気がつきにくい。
顕微鏡手術
脳梗塞や脳内出血のような、超微細な作業を行うための複眼顕微鏡を使用。
学校で使っていた顕微鏡とは違いますw
立体的に患部を見ることができ、術野も広いので繊細な手術がしやすく、ヘルニアを取り切る可能性が高くなる。
元々神経の膜を切って、中の神経そのものを手術する際に使用する顕微鏡なので、内視鏡手術と違い、万が一の際にも当たり前のように対応可能。
- 手術時間
内視鏡手術
1時間〜1時間半
顕微鏡手術
2時間〜3時間
内視鏡の方が早く終わりますが、勘違いしてはいけないのが
早く終わる=良い
では必ずしも無いと言うことです。
今まで書いてきましたが、内視鏡手術では、単眼であり術野が狭いため
できることが限られている
だから手術時間が短いとも言えます。
逆に顕微鏡手術は、複眼で術野が広いため
できることが多く、ヘルニアをとり切りやすい
だから手術時間が長いと言うことです。
ヘルニア手術の目的は何なのか?
ここでヘルニア手術を検討しているみなさんに質問です。
何のためにヘルニア手術をするのでしょうか。
痛み、痺れを治す為
ですよね。
根本の目的はここです。
もちろん入院期間や切開範囲も考えなければいけませんが、僕は根本目的である痛みの除去と、付随目的の入院期間を天秤にかけました。
結果、顕微鏡手術を選択。
主治医の手術経験数も桁違いで顕微鏡手術が多い事も、選択理由です。
傷が小さい事、早く退院できる事は魅力的で、内視鏡手術を希望していましたが、「同じ結果になるなら」という前提があったからです。
手術方法によって、結果が変わる可能性があるなら選択もかわりますよね。
この辺りも参考に、手術方法を検討してみてください。
と、リリカの話も書きたかったのですが、思ったよりボリュームが多くなったので次の記事にします。